自分ができなかった悔しさを子供には思わせない
父は8人兄弟の三男であったが、兄二人が幼くして亡くなったため、大学への進学を断念し家族を養うため高校卒業後すぐに働きました。そのため、私には「金のことは心配するな。それよりも勉強する意欲があるのであれば思い切ってがんばれ」が口癖でした。遊びがへた、それでも子供とのコミュニケーションは大切に
18歳から県庁職員として働き、長く県庁内でも財政課と並んで激務といわれる教育委員会庶務課に在籍し、さらに、家の農作業も一人で行ってきたこともあり、ほとんど休みがなく、ゴルフなどを始めたのは遅かったです。それでも、私たちが「どこかへ連れて行って」とせがんだ時には、疲れ一つ見せず自慢の車であちこちに連れて行ってくれ、子供心にうれしかったです。ただ、自分の携わった学校の建設現場やダムなど仕事に関係する場所が多かったですが。
腕っ節の強さは人一倍、甘えは大嫌い
農作業など力仕事を長く行っていたので、見ていただければ分かると思いますが、腕は大変太く、ぶん殴られたら痛いだろうと思います。私たちもなるべく殴られることはしないようにしてきました。ただ、手や腕を見ると、それだけ苦労してきたんだなあと思います。
中途半端は大嫌い、途中で逃げ出さない。危機にこそ立ち向う
市政が混乱した4年前の重油漂着のとき、私のハワイでの結婚式が重なったが、父は当時県の農林水産部長の職にあり、漁業関係者はもちろんボランティアの方々までも一生懸命海を守るため、頑張っているときに責任あるものが現場を離れることはできないと、私の結婚式に出席しませんでした。当時は「どうして、一人くらいいなくても」と父を恨みもしましたが、後になって、非常時にこそ逃げ出さず責任をもって対応してこそリーダーとしての資質があるのではと思い、そんな父を尊敬するようになりました。
理念はしっかり持っている
リーダーたるものは理念、ビジョンが大切だと言われますが、父にもしっかりとした理念・ビジョンがあると思います。それはこれまでの市の予算編成を見れば分かると思いますが、小松に住む人が生き生きと元気に暮らし、小松にしかない伝統文化、地域の個性を大切にし、まずは小松に人を集め、そして街を回遊してもらうことを念頭に何よりも生の声を大切にし、マネジメント(経営)感覚を持って取り組んでいます。父は県庁に長く勤めていたこともあり県外関係者の知り合いが多く、外から見た小松の意見も多く聞くようにしています。
決断とスピード・行動力
とにかく昔から決断するとすぐ実行に移してしまいます。例えば最近では、小松の財源が助かることは何かないかとアンテナを高く張り、情報を集め、耳よりな話があると知事や国の役所に自ら飛んでいきます。今は、情報通信技術等の発達により社会がスピード化していますが、この様なときこそスピード感があり、行動力・決断力がある父のようなリーダーが必要になるのではないかと、手前味噌ながら思っています。
|